(_082)_” famous ”_ 有名な、名高い
こんにちは!アサです。
今回も かつて私が働いていた
某・ブラックアニメ会社での
エピソードから お届けします。
某有名作品を手がけた監督に
関わらせて頂いた時の事ですが
立場が違うので
会話がほとんど発生しないんですね。
わりと1、二年くらい
同じ作品の中で関わらせてもらいまして
コンテチェックお願いします ですとか
お疲れ様です
くらいしか 言葉を交わさず…
監督の 活動拠点である
某練馬区へ
(※ アニメ関係者さんが 1000人はいます w)
社用車で迎えに行った時の事ですが
私が運転し、
助手席に座っているが
話題が見出せず
サイレントな時間が流れ…
コンテの進み具合など 聞くこともできず
気まずくなり…
ある時、不意におもいつき
『監督のご出身は…この辺りなんですか?』
清水寺の舞台から 飛び降りる想いの
切り込みをかけてみました。
すると…
『あぁ そうだよ。』
から ポツリポツリと
会話の糸口が ほつれ始めました…
監督は幹線道路を眺め、
『ここらへんはずーっと畑だったんだよねぇ』
と つぶやかれました。
そのときの 口調は 何年も経った今でも
忘れないですね。
”地元愛” といいますか
生まれ育った土地への憧憬の念が
込められていて
監督と言っても
一般庶民の感覚はあるのだな
と おもいました。
継続できる方は 自然体ですね。
監督も
生まれつき監督だった訳ではなく
素晴らしいフィルムを生み出されますが、
お会いすると 物静かで
接する人を 遮らない…
それが ”対峙者の 力を引き出す 姿勢”なのだと
いうことを 悟った気がします。
監督という立場の人の
ある種の 到達点 ですね。
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